まだまだ続くコロナウイルスのトンネル

 授業が27日から始まる予定が、非常事態宣言を受けて、5月7日からに延長されました。予想通りになったわけですが、まだこれでは止まらないと思います。もしかしたら5月中は休校となることも考えられます。さて学校としてどういった対策で臨めばよいのかを議論して決めなければなりません。どんな状況になってもうろたえないように、シミュレーションをしておかなくてはなりません。とにかく授業時数を確保しすることを前提にして考えろというので、5月7日から始まる場合考えてみました。

1 夏休みを2週間削り、10月まで週3日の7時間授業

2 夏休みの前後を3週間分削る。

3 夏休みを2週間削り、土曜日に3時間の授業を行う。

 いずれも部活動の大会は中止、修学旅行中止、職場体験中止、運動会縮小という前提です。とりあえずこれなら時数の確保はなんとかなります。

 しかし、物理的に可能というだけです。生徒の負担はどうなるのでしょうか。先生は疲弊して倒れる人も出てくるでしょう。

 不登校が増え、不満を抱く生徒が増え、授業に集中できず、楽しいことがないのでストレスがたまり心がすさむ。そんなところで授業を進めても効果は上がらず学力の向上は望めません。本末転倒です。

 授業時数は学校教育法施行規則に1015時間の標準時数が定められているけれど、今年度は特別です。学習内容も学習指導要領にある内容を緩くして学習することを認めなければなりません。やみくもに授業数確保だと言うのではなく、生徒たちの精神状態と教員の健康を考えて無理のないような量にすべきです。(先生が体を壊すのは、生徒にとっても最悪です)高校や大学の入試も今年の状況を考えて対応策を練るべきです。そして、多くの生徒たちがこれなら頑張れるという多少緩やかなラインを示して、みんなで頑張るという気持ちにさせてほしいと思います。どれくらいかかるかわからないけれども、コロナウイルスを消滅させたら、そこから新しい始まりです。

 このように法律を変えることは、校長にはできませんので、学校の設置者が何とかするしかないのです。

 学力格差が生まれるかもしれないし、国際競争力が落ちるかもしれないけれど、命あればなんとかなる。それを運命と思えば何とかなる。死んでしまったらすべてはそこで終了なのですから・・・。