部活動の再開について

 今日は、5月中に実施する分散登校の具体的な動きにについての打ち合わせをしました。来週からは生徒は分散ですが、学校は毎日生徒が来るようになるので、日課表や授業内容などの詳細まで詰めておく必要がありました。とりあえず5月中は決まりましたが、6月からの動きがまだはっきりしません。7時間授業の進め方と部活動の在り方が決まらないのです。市全体の方向性がはっきりしていませんが、その方向性を自分たちの学校から発信できるようにしたいので、今からいくつかの案をつくっておくとよいと思うのです。

7時間授業について

 これまで6時間でやっていたものに1時間加えるのですから、その負担は大きくなります。生徒は集中力が続かないということ、先生は授業数が増えるということです。中学校は激務だと言われているところにこれをやるのですから、生徒も先生もそのストレスは大変だと思います。これまでにも7時間授業をやっている学校はありますが、優秀な生徒が集まっている学校だけです。勉強が嫌いな生徒がたくさんいる公立学校ではたいへんなことになりそうです。実際に授業をやらない人たちにとっては、物理的に可能だし、しょうがないと思っているので簡単にいいますが、実働部隊は苦しいことになります。これから実際にやってみてたくさんの問題が生じてからあわてて対策に追われることになるでしょう。誰かがその責任をとることになりますが、これもしょうがないことなのですから覚悟をしておく必要があります。夏休みもほとんどなくなります。そこで授業時数を計算してみました。4月5月の授業がなくなっているのですが夏休みがなくなることを考えると、100時間程度の時間が不足しています。(行事はほとんどなくなるとして)これは29時間で割ると3.4週間分になります。理科の場合1週間に4時間あるので4×3.4=14時間分足りなくなります。年間140時間分の授業を126時間でやることになります。そこで7時間授業の登場となるわけです。ただし、自分の学校では、5月の休校中に家庭学習などで授業を進めることになっていて、理科では、8時間分くらいの教科書をやったことになっていますので、足りないのは6時間くらいです。この6時間なら何とかなってしまうので、7時間授業にしなくてもよいと思うのですがどうしても7時間授業をやりたいようです。そこで6時間は1.5週分にあたるのであと45時間分を7時間授業でやればよいと思います。週のうち3回を7時間とすると約15週間だけで終わります。つまり、6月~9月に週3回7時間授業をやればよいということになります。これくらいなら何とかなるでしょうか?

 それでもコロナの第2波、第3波がきたらひとたまりもありませんが・・・。

 次に部活動です。

 こちらの問題が大きいです。よい解決法が見つかりません。春、夏も大会がなくなることが予想されますので、3年生はもう大会がありません。そして、7時間授業ですから、授業終了は4時35分を過ぎます。職員の勤務時間は4時40分までと決まっています。この時点で生徒も先生も疲れています。このような状況でどのように部活動を続けていけばよいのでしょうか。あきらかに勤務時間外の状態で仕事を強要できるのでしょうか?(ちなみに自分は決して部活がきらいではありません。むしろ推進派です。)

 そこで、7月までは部活動はやらない。9月から開始ということにします。しかし、それでは引退となってしまう3年生があまりにもかわいそうだし、部活をやるために学校にきているような生徒たちが暴動を起こしそうですので、「完全自由参加にする」というのがよいと思います。大会はないけれども、高校でも続ける生徒もいるだろうし、大会がなくても部活動が大好きな生徒もいるだろうから、クラスターにならないような練習方法を考え出して少人数で実施するという方法はどうでしょう。

 本当に6月から学校を普通に始めてよいのかと心配になります。もう少し、世の中の様子をみてからにして、それまで分散登校をしながら少しずつ学習を続けていくという選択肢もあると思います。常に、生徒の中に感染している人がいるのだということ想像しながらより確実な方法で学校を再開できるとよいです。だから1年半計画でゆっくり進めることもありだと思うのですが・・・