なぜそこまでして授業を行うのだろうか

 6月から授業が再開しますが、授業時数を確保するために、7時間授業をどうしても実施するようです。大変なことがわかっていても、生徒のストレスが大変だとわかっていてもやるようです。もちろん先生たちも大変です。効率が悪く、学力の向上も期待できないことがわかっています。むしろ通常通り6時間でやって、その質を高める努力をすることの方が重要なことのように思うのです。もしかしたらその分家庭学習の負担が増えることになるかもしれませんがコロナ問題は誰のせいでもないのです。ましてや学校の責任では一切ありません。ですから、各家庭で一人ひとりが責任を分担するしかないでしょう。やれない人は、それこそ自己責任です。

 文部科学省は、時数の確保を求めることをやめて、その方針をはっきり示してほしいと思います。さもないと多くの生徒と先生に犠牲者が出るかもしれません。(不適応、非行、いじめなど)学習についてこれない人ほど、つめこみ学習に対して不適応を起こしやすと思いますので結果は同じだと思うのです。

 さて、授業の質を高めるためには、教える側の負担は、7時間授業を何となく進めることより格段に大きくなります。授業のための準備が余計に必要だからです。そこで、少しの間部活動を停止して、授業準備を進める期間をつくるとよいと思います。もちろん部活動をやりたい生徒はたくさんいるので、6月中くらいはやりたい人を集めて、全員一緒に体力づくりを体育の先生に指導してもらいます。体育館や柔剣道場などの密閉空間で大人数の部活動はやりにくいでしょうから。そして様子を見て部活動をはじめ、7月中には1年生も入部できるようにします。大会も完全に中止になっているので夏休みまでは仕方ないと思います。

 こんな感じだったら生徒も先生もそれほど大きな負担をかかえることなく進められるような気がします。

 これまでやったことのないような案を出すとなかなか受け入れてもらえませんが、どうでしょうか?無理でしょうか?