久しぶり 理科研究のすすめ

3年ぶりにブログを書いています。

現在進行中の中学生の理科研究

1 ムラサキキャベツの色素の指示薬

 どこにでもありそうな研究ですが、ここまでやってみた人は少ないだろうという研究です。

 Ph0~Ph14まで0.1刻みに水溶液を作りました。

Ph5からPh9までは、作っても色の変化はないので、それ以外のところで70段階に分けた水溶液で色を調べてみました。

とってもきれいな色のグラデーションができました。これを使えば少数第1位までのPhがわかります。色素はエタノールで抽出すること(腐りません)

ところが・・・

アルカリ領域で色が次第に変化し、3日後には赤、紫、黄色の3色になってしまいました。これではBTB溶液を変わりません。

 

2 風力発電機のプロペラの性質

 風力発電のプロペラが3枚なのは、なぜだろう?

片っ端から風車模型を作って、風をあてて回転数を測定しました。

回転数はストロボ発光装置で調べれば簡単に分かります。

2枚3枚4枚 角度5°~70°まで5°おきに 長さも3cmから10cm 

いろいろ作ったら、50個ほどできてしまいました。

片っ端からはかったら、4枚で25°が一番よく発電しました。

理由ははっきりとは分かりません。でも、回転の理論くらいは考えました。

 

3 年間使える日時計の作成

 1年間観測を続けた結果、いろいろなことがわかりました。影曲線を利用して季節も分かる日時計ができました。もしかしたら、世間では一般的になっている可能性もあるのですが、オリジナルです。時刻線が回転するところが面白いです。

 

今年は、3つ同時進行だから、結構大変です。もう、土日はほとんど代わる代わる生徒と理科研究に時間を費やしてます。趣味だからいいのですが、考えるのがつかれます。

 

新しい発見が満載なのですが、なかなかみんなに分かってもらえず自己満足の毎日です。

 

 

冬休みも終わります

 

 何もない冬休みがもうすぐ終わります。コロナの話題ばかりで、ついには緊急事態宣言も出るようで、部活動が1月11日まで休止ということになりました。症状のない生徒たちと一緒に活動しても全く問題ないのに、無駄な対策をまたやろうとしています。まれに感染する部活が日本全国で2~3校あったらその学校だけが休校すればいいだけです。それが自分の学校だったとしてもあきらめて受け入れるだけのことだと思うのです。(確率は大変小さいです)

 アメリカで20万人以上の人が命を落としているといっても、その統計をよく調べてみないと本当のことはわかりません。もしかしたら日本の死亡率とさほど違いはないような気がします。何をもって、コロナで死亡したといえるのか、検査をしていない人を調べたら実質何人くらいの感染者がいるのか(アメリカは日本以上に検査をするのは困難だと思いますので・・・)他の感染症などの病気はどうなっていて、どのくらいの人が亡くなっているのか。多くの人がメディアが伝えることを鵜呑みにしている感じがして、メディアに思い込まされているようにも感じてしまいます。情報が間違いではなくても、それがすべての情報ということではないので気をつけましょう。

 例えば、コロナで経済的に困窮している人(飲食店、観光業、運輸業、イベント業など)がたくさんいてその大変さを毎日報道しています。しかし、逆に儲けている人もたくさんいると思うのですがあまり報道されませんよね。おそらくIT関連(機器やコンテンツなど)や製薬会社などはかなり設けていると思います。ちなみに公務員や教員は賃金に関しては、不利益も恩恵もありません。

冬休みになりました

 今年の1月ごろから、コロナウイルスが騒がれ始め、今となっては想像を超える大惨事となってしまいました。そんな時間も今1年が過ぎようとしています。2020年が100年後の歴史の教科書にどのように記載されているのでしょうね。

 思えば、自分が生きてきた数十年で、これほど大変な年はありませんでした。これが誰かの過失によるものか、あるいは自然発生的なものだとすると大変なことです。これからの世の中が不安定すぎます。むしろこれが誰かの陰謀であった方がまだましです。人間の制御の下で行われたことだからです。

 どこかの国の思惑か、人口の増えすぎた地球の大掃除のつもりか、人類の未来のための100年計画かもしれません。考えようによっては、いろいろな陰謀が思い描けます。自然災害、過失、陰謀のいずれにしても、小市民の自分は自分の周りの生活だけを世の中の流れに身を任せながら、なんとか対応していくしかありません。小さなことをひとつひとつ片づけていくしかないようです。

 本題です。新学習指導要領で重要視されている「探求型の学び」を授業で行うために、教える方が「探求型の学び」の方法を身に着けていなければなりませんが、果たしてどれだけの教師がそれを実行できるのでしょうか。記憶ー知識ー理解ー応用ー分析ー評価ー創造という流れを意識してカリキュラムをマネジメントしていくことを、各教科でどの場面でどのように進めていくのか自分にはわかりませんが理科では次のような試みをしました。

 1年生の「密度」の単元で、密度の意味の理解から、プラスチックの判別の一連の流れを「探求型の学び」を意識して行いました。目的は決まっているので、このテーマにどれだけ興味を持てるかは保証できませんが、多くの生徒がある程度の興味を示していました。一連の学習の中で、液体の密度について実験を行ったとき、これを判別に応用できることに気づいたことに感動していた生徒がいたのが印象的でした。授業では問題を解決するためのいろいろな小道具をこちらで用意して、それをどう使うか考えることが学習になり、「探求の方法を学ぶ」ための一授業ですが、こういった経験を積むことで、探求の方法を身に着けていくのだと思いました。グループで実験の指揮をとっている生徒、進んで手を動かしている生徒、記録を丁寧にとり分析をしている生徒、あまり深く考えていないけれども楽しそうにやっている生徒、的外れなことをやり始めた生徒などいろいろの生徒の様子が見られましたが、ほとんどの生徒が生き生きと活動していた様子を見ていると、良い経験をしているのだと感じました。

 

なぜそこまでして授業を行うのだろうか

 6月から授業が再開しますが、授業時数を確保するために、7時間授業をどうしても実施するようです。大変なことがわかっていても、生徒のストレスが大変だとわかっていてもやるようです。もちろん先生たちも大変です。効率が悪く、学力の向上も期待できないことがわかっています。むしろ通常通り6時間でやって、その質を高める努力をすることの方が重要なことのように思うのです。もしかしたらその分家庭学習の負担が増えることになるかもしれませんがコロナ問題は誰のせいでもないのです。ましてや学校の責任では一切ありません。ですから、各家庭で一人ひとりが責任を分担するしかないでしょう。やれない人は、それこそ自己責任です。

 文部科学省は、時数の確保を求めることをやめて、その方針をはっきり示してほしいと思います。さもないと多くの生徒と先生に犠牲者が出るかもしれません。(不適応、非行、いじめなど)学習についてこれない人ほど、つめこみ学習に対して不適応を起こしやすと思いますので結果は同じだと思うのです。

 さて、授業の質を高めるためには、教える側の負担は、7時間授業を何となく進めることより格段に大きくなります。授業のための準備が余計に必要だからです。そこで、少しの間部活動を停止して、授業準備を進める期間をつくるとよいと思います。もちろん部活動をやりたい生徒はたくさんいるので、6月中くらいはやりたい人を集めて、全員一緒に体力づくりを体育の先生に指導してもらいます。体育館や柔剣道場などの密閉空間で大人数の部活動はやりにくいでしょうから。そして様子を見て部活動をはじめ、7月中には1年生も入部できるようにします。大会も完全に中止になっているので夏休みまでは仕方ないと思います。

 こんな感じだったら生徒も先生もそれほど大きな負担をかかえることなく進められるような気がします。

 これまでやったことのないような案を出すとなかなか受け入れてもらえませんが、どうでしょうか?無理でしょうか?

 

部活動の再開について

 今日は、5月中に実施する分散登校の具体的な動きにについての打ち合わせをしました。来週からは生徒は分散ですが、学校は毎日生徒が来るようになるので、日課表や授業内容などの詳細まで詰めておく必要がありました。とりあえず5月中は決まりましたが、6月からの動きがまだはっきりしません。7時間授業の進め方と部活動の在り方が決まらないのです。市全体の方向性がはっきりしていませんが、その方向性を自分たちの学校から発信できるようにしたいので、今からいくつかの案をつくっておくとよいと思うのです。

7時間授業について

 これまで6時間でやっていたものに1時間加えるのですから、その負担は大きくなります。生徒は集中力が続かないということ、先生は授業数が増えるということです。中学校は激務だと言われているところにこれをやるのですから、生徒も先生もそのストレスは大変だと思います。これまでにも7時間授業をやっている学校はありますが、優秀な生徒が集まっている学校だけです。勉強が嫌いな生徒がたくさんいる公立学校ではたいへんなことになりそうです。実際に授業をやらない人たちにとっては、物理的に可能だし、しょうがないと思っているので簡単にいいますが、実働部隊は苦しいことになります。これから実際にやってみてたくさんの問題が生じてからあわてて対策に追われることになるでしょう。誰かがその責任をとることになりますが、これもしょうがないことなのですから覚悟をしておく必要があります。夏休みもほとんどなくなります。そこで授業時数を計算してみました。4月5月の授業がなくなっているのですが夏休みがなくなることを考えると、100時間程度の時間が不足しています。(行事はほとんどなくなるとして)これは29時間で割ると3.4週間分になります。理科の場合1週間に4時間あるので4×3.4=14時間分足りなくなります。年間140時間分の授業を126時間でやることになります。そこで7時間授業の登場となるわけです。ただし、自分の学校では、5月の休校中に家庭学習などで授業を進めることになっていて、理科では、8時間分くらいの教科書をやったことになっていますので、足りないのは6時間くらいです。この6時間なら何とかなってしまうので、7時間授業にしなくてもよいと思うのですがどうしても7時間授業をやりたいようです。そこで6時間は1.5週分にあたるのであと45時間分を7時間授業でやればよいと思います。週のうち3回を7時間とすると約15週間だけで終わります。つまり、6月~9月に週3回7時間授業をやればよいということになります。これくらいなら何とかなるでしょうか?

 それでもコロナの第2波、第3波がきたらひとたまりもありませんが・・・。

 次に部活動です。

 こちらの問題が大きいです。よい解決法が見つかりません。春、夏も大会がなくなることが予想されますので、3年生はもう大会がありません。そして、7時間授業ですから、授業終了は4時35分を過ぎます。職員の勤務時間は4時40分までと決まっています。この時点で生徒も先生も疲れています。このような状況でどのように部活動を続けていけばよいのでしょうか。あきらかに勤務時間外の状態で仕事を強要できるのでしょうか?(ちなみに自分は決して部活がきらいではありません。むしろ推進派です。)

 そこで、7月までは部活動はやらない。9月から開始ということにします。しかし、それでは引退となってしまう3年生があまりにもかわいそうだし、部活をやるために学校にきているような生徒たちが暴動を起こしそうですので、「完全自由参加にする」というのがよいと思います。大会はないけれども、高校でも続ける生徒もいるだろうし、大会がなくても部活動が大好きな生徒もいるだろうから、クラスターにならないような練習方法を考え出して少人数で実施するという方法はどうでしょう。

 本当に6月から学校を普通に始めてよいのかと心配になります。もう少し、世の中の様子をみてからにして、それまで分散登校をしながら少しずつ学習を続けていくという選択肢もあると思います。常に、生徒の中に感染している人がいるのだということ想像しながらより確実な方法で学校を再開できるとよいです。だから1年半計画でゆっくり進めることもありだと思うのですが・・・

 

 

マスクをつくりました

 アベノマスクが学校に送られてきました。これくらいなら自分で作れると思ったので、ネットで型紙を印刷して、手縫いで1枚、ミシンで1枚作りました。予定より小さくなってしまいましたが、十分なできでした。初めて作ってもそれなりにできたので、こんな簡単に作れるのなら、国民みんなに配る必要はなかったと思いました。お金の無駄だったような気がします。

 娘もマスクをつくり始めました。そしたらすごいマスクができてきました。自分専用のマスクで、大きさは自分専用なのでほかの人はつけることができないそうです。特に冬につけると暖かいのが売りだそうです。顔半分が隠れます。

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テーマ:心のよりどころ

 

先の見えない休校は続く 

 明日からまた5月の終わりまでの休校の日々が続きます。今週は分散登校で1日、来週は分散登校で2日、再来週は分散登校で3日の午前中のみの登校が続きます。それも世の中の様子を見ながら変更もあります。徐々に登校日数を増やしていく理由がよくわかりませんが、ウオーミングアップということでしょうか。

 これくらいの登校日で、1週間に5教科がそれぞれ1授業分しかできません。それでも対面授業ができるだけでもかなり違います。

 分散登校なので、クラスに15~16人しかいません。また、窓も全開で換気もよく、手の消毒もしていて、接触するような授業もやらず、みんな今のところ静かにしています。仮にコロナに感染している生徒が1人いたとしてもこれなら感染しにくいし、クラスターにはならないような気がします。この状態で授業を続けていくことが安全なのだとしたら、少なくとも今年度は、今までのような濃密なコミュニケーションをしていた学校が変わってしまうような気もします。

 このあと少し感染者が減って授業が通常授業が再開しても、また第2波、第3波がやってきて今のような状態になるかもしれません。今のうちに試行錯誤をしながら、感染しないように授業を進めていく良い方法を確立しておく必要があると思います。

 ところで10年をかけて作りあげた新学習指導要領はどうなるのでしょうか。アクティブラーニングはできないし、社会に開くこともできない。オンライン授業や動画授業なんてまさに逆行することになります。でも、オンライン授業や分散登校などを駆使して、その方法で効果的な学習が進められるようにしていかなければならないようです。

 コロナの影響で、受験のシステムが変化したり、人間の仕事の内容や生き方や社会の仕組みが大きく変化して、今の価値観で生きられないような世の中にならないように、この状態が今だけで済んで、また今までの状態に戻ることを期待しています。