マスクについて考える

 マスクがないないと騒がれていますが、最近は多くの人が手作りマスクをするようになり、一般的な花粉症用のマスク(サージカルマスク)がなくても大丈夫だとわかりました。自分の年齢だと、アベノマスクが一般的なマスクというイメージが強かったので、マスクがなくなると騒いでいるのが不思議な感じもしましたが若い人にとってはサージルマスクが一般的なようです。このマスクの隙間は数マイクロメートルなので、コロナウイルス(0.1㎛)は、この隙間を自由に通り抜けらます。コロナウイルスは浮遊しているエアロゾル(1μmくらい)にくっついているようなので、これも吸い込んでしまいますが、唾液のしぶきなどは防げるだろうし、自分の唾液を飛ばさない効果もあるでしょう。その点では、ガーゼで作った布マスクと大差はないと思います。

 さて、サージカルマスクの不織布とはどんなものでしょうか。一見紙のように見えますが、材料がポリエステルやポリプロピレンなので水にぬれても大丈夫です。顕微鏡で撮った写真を見てみましょう。細い繊維状のものがところどころで不規則に固まっています。これは紙と同じような構造をしていますが繊維1本1本が紙より長いのでどちらかといえば布に分類されています。(紙より破りにくいです)この細い繊維を縦糸と横糸にして織っていくと布になります。でも不織布は、ぎゅっとおしつけるだけでできるので、布より簡単で安価にできるようです。ですから、サージカルマスクも洗って再利用することもできますが布よりも接合が弱いので繊維どうしの接着がとれやすく型崩れしやすいようです。

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ということで、マスクが手に入りにくい今、自分で作るのもめんどうなので、サージカルマスクを洗って使っています。漂白剤につけおきして、丁寧に洗えば何度でも使えます。