メタ認知について考える

 新学習指導要領についてのいろいろな資料を読んでいると、メタ認知という言葉が出てくる。この意味を調べてみると、「自分の認知の程度を客観的、俯瞰的に見ることができて、コントロールし、プランニングできること」らしい。この力は、ビジネスの世界でも重要なことで、メタ認知力の高い人が多いほど、会社の運営を円滑にすることができるらしい。

 何となく、これを授業の進め方に当てはめてみると、「自分が授業内容をどのくらい理解できたかを知り、もしできなかったとき、次はどのようにしたらよいのかを確認できること。」・・・。

 数学の場合、

 第1段階 先生の説明を聞いて理解できている。

 第2段階 類題を解くことができる。

 第3段階 議論や対話によって、考えを深める。(応用問題など)

という段階を踏むことがよいとされている。対話や議論によって自分と他人と比較することで、自分の理解度を客観的に把握できることが期待できる。そして、最後に振り返りを行うことで次につなげていけるようにする。もし、できないところがわかれば、家でもう一度復習をしたり、先生に質問したりする。

 こんな流れが習慣化すれば学力向上間違いなし!・・・だが、35人中何人の生徒がやれるのかが問題だ。第1段階に達しない生徒をどうするか?次はインクルーシブ教育についてです。